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東山久男

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神戸ワイン城①〜静寂の丘〜

平野村の隣町、大都会の通称西神マンハッタンニュータウンの果て、工業団地もさらに過ぎた場所。小高い丘の上に、神戸ワインを製造、販売、栽培までを担う大規模施設がある。この記事は、長いので、二篇に分けて書く。

神戸市西区押部谷町



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神戸ワイン城(神戸ワイナリー農業公園)は、1984年に開園。このワイナリーで年間400トン(通常の瓶サイズで約40万本)にもおよぶ良質ワインを生産・出荷している。壮大な敷地内には、工場、ブドウ畑、芝生広場、ワイン販売店、カフェ、陶芸教室など、様々な施設がはいっている。 実は、ここへ来たのはもう何度目か分からん程になる。どこか行き詰まったとき、俺にとって、心のセーブポイントの様な場所である。ワイン城の入り口には、駐車場のゲートがある。

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かつては、駐車料や入園料があったのだろう。今では、無人になっている。何処となく淋しい。ここからワイナリー施設の入り口まで、チャリで3分ほど。

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洋風な造りの建物は、いかにも神戸らしく、ワイナリーといった風な...然し、もはやここは神戸というのも怪しい程に里山風な場所になる。西神マンハッタンも、あのエリアだけで、タウンから出ると平野の様な中途半端な田舎が広がっている。ワイナリーに入ってすぐに、お腹が空いていたので、ワイナリーカフェに入る。

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俺の他に、一組の客が居た。人当たりの良い店員に案内され、ハンバーガーを注文する。ハンバーグが厚く、結構満腹になった。パンも、うまい!

画像説明文 窓からの景色。
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そして、卓上の小さな花瓶。綺麗に写真が撮れなかったけれ共、この花瓶、売店にも似た様な物が売っていて、それは見事な花瓶である。恐らく、この施設の陶芸教室で作られた物であろう。実は、俺もここの花瓶を二つ持っている。 カフェを出てから、いつもの芝生で休憩。

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草花が疲れた心を癒してくれる。桜も咲いていた。枯れる花。草の上で寝転がり、あたかも自分が草になったような感覚に浸る。土やったかもしれん。自然との融合を感じる。このまま、消えて仕舞うのではないかと思い、深く眠る事をやめた。ここは何処までも静か。俺の他に誰も居らん。かつて、栄えていたであろう園内の、過去の栄華を所々に見る。いつか、この園内のスピーカーから流れていた歌を思い出す。今ではもう、何も流れてはいない。

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「2024年4月5日の様子」

「神戸ワイン城②を開く

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その後の様子〜



まだまだ残暑の厳しい十月。かき氷を持ち帰りでいただく。園内の芝生に寝そべっていると、まだ青い楓が初秋の風にそよいでいた。これが最後のワイナリーカフェになるとは・・・

「2024年10月1日の様子」


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ワイナリーショップやカフェなどの施設が閉店していた。どうやら2024年11月が最後だったらしい。ワイン事業を神戸市の酒造メーカー白鶴酒造に譲渡することに決まったので、これからは既存施設を活用し、新たなライフスタイルの提案やイノベーションを創出する拠点を目指して再整備するそう。なんだか寂しい気持ちもする。

「最終訪れ日・2025年2月11日の様子」